ご相談内容

「下の入れ歯が痛すぎて使えない。固定式の歯に変えたい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見すると、左右下の歯8本（第1小臼歯／4番・第2小臼歯／5番・第1大臼歯／6番・第2大臼歯／7番）が欠損しており、そこに入れ歯を装着していました。

入れ歯は噛み合わせが合っておらず、一部分に力がかかり過ぎることが原因で、ずれたり粘膜に当たったりして噛むと強い痛みが出ていました。

行ったご提案・治療内容

患者様のご希望に沿い、欠損している部分に人工歯根の「インプラント」を埋め込み、そのインプラントを土台にして「ブリッジ」を作製する固定式の修復方法をご提案し、ご了承をいただきました。

入れ歯と比較して、インプラント治療は、取り外しの必要がない点、自分の歯と同じくらいしっかり噛める点、異物感や違和感が少ない点などがメリットとして挙げられます。
ブリッジは欠損している歯の両隣の歯を土台とし、橋をかけるように連結した被せ物で修復する治療ですが、今回はインプラントを土台にしています。

下の歯6本（左右の第1小臼歯・右の第2小臼歯・左の第1大臼歯・左右の第2大臼歯）に、それぞれインプラントを埋入しました。
その後、左右4本分（第1小臼歯・第2小臼歯・第1大臼歯・第2大臼歯）の被せ物をつなげた「ブリッジ」を作製しました。

術後の経過・現在のご様子

インプラントがしっかり定着して、ブリッジも問題なく使えており、噛む力や見た目が改善しました。

患者様も、きれいな歯になったことで自分の歯への関心が高まり、できるだけきれいな状態を維持したいというモチベーションにつながっています。
毎日のブラッシングを頑張っていただき、歯肉炎や虫歯はほとんど発生しなくなりました。

現在は、健康で美しい状態を維持していくために、定期的にご通院いただきメンテナンスを行っています。

この治療のリスクについて

・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラントの周りで歯周病のような状態の「インプラント周囲炎」などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血、不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・自費診療（保険適用外治療）です

• 年齢・性別 70代男性
• 診療種別 自由診療

• 治療期間の目安 4ヶ月
• 治療回数の目安 –
• 治療費総額の目安 3,000,000円