ご相談内容

「全体的に治したい。入れ歯を使わずに済む生活にして欲しい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上の前歯と下の奥歯に入れ歯が入っていましたが、うまく噛めていませんでした。

また、右上奥歯のブリッジの手前側の歯（第2小臼歯／5番）が虫歯で、抜歯の必要がある状態でした。

行ったご提案・治療内容

右上奥歯のブリッジは手前側の歯（第2小臼歯／5番）が虫歯で、長く持たせられる状態ではなかったため、ブリッジを切り離して手前側の歯（第2小臼歯／5番）だけを抜歯し、奥側の歯（第2大臼歯／7番）は残すことにしました。抜歯した後は、仮歯を入れて傷口が回復するまで待ちました。
また、左上のブリッジは問題がなかったため保存しました。

その後、上の前歯の入れ歯部分と、右上奥歯のブリッジを外して歯がない部分にブリッジタイプのインプラントを入れるご提案をしました。

下の歯に関しては奥歯がほとんどない状態だったため、連結した複数の人工歯を4本のインプラントで支える「all on 4（オール オン フォー）」をご提案しました。all on 4は、4本のインプラントをバランス良く顎の骨に埋め込むことで、使用するインプラントの本数を最小限に抑えられるため、治療費用や身体へのご負担を軽減できます。

また、インプラントを埋め込む手術では、抗不安薬などを投与することで意識がありながらリラックスした状態で治療を行う「静脈内鎮静法」を使用しました。

術後の経過・現在のご様子

噛み合わせが改善し、全体的にしっかり噛めるようになりました。

患者様にも「食事が美味しく食べられるようになって嬉しい」と大変満足していただけました。また、入れ歯のバネが見えなくなって口元の見た目が改善したことで、「思いっきり笑えるようになった」と大変喜ばれていました。

現在は、患者様が初診で来院してから15年以上が経過していますが、メインテナンスに欠かさずご来院いただいております。毎日の徹底したセルフケアと定期的なメインテナンスによって、大きなトラブルもなく経過も良好です。

この治療のリスクについて

・抜歯と同時にインプラントを埋入した場合、歯肉の治り次第で周囲の歯と歯肉のラインが合わない可能性があります。
・くいしばりなどによって歯に強い負荷がかかると、インプラントの人工歯部分のセラミックが破損したり、天然歯が折れてしまって抜歯が必要となったりするリスクがあります。

• 年齢・性別 60代女性
• 診療種別 自由診療

• 治療期間の目安 12ヶ月
• 治療回数の目安 –
• 治療費総額の目安 4,545,500円